組織は人なりというけど、自分は部下に関心を持ててるだろうか?
こう、ふと思い、この記事を書くことにした。
会社も家族も相手に対する「関心」がなくなった時点で終わり。
業績目標はリーダーひとりでは達成することは不可能で、
部下がより大きな力を発揮して初めて達成できるもの。
それを可能にするリーダーは当然のごとく
純心な関心を部下に対して寄せなければならない。
とある日の営業所訪問での出来事
新しい支店に着任して、業績に苦しんでる営業所を激励に訪問し、
一人ひとりの営業員に声をかけていたら、
所長の目の前に座ってる営業員が何度も何度もいすから身体がずれて体勢を立て直してるので、
まっすぐ座っていれないくらい疲れが溜まってるんだなぁと、
声をかけようと近寄っていったら、
その子の椅子はとてもまともに座って仕事ができる状態じゃないくらい見事に破損してたんです。
営業所長は、自分の目の前にいる部下のいすが大破してることさえも
気がつかずにいたわけなんです。
その惨状をみて私は所長に声をかけようとしたら、
所長が業績が悪くてすいませんって立ち上がって申し訳なさそうに頭をさげるので、
そんなことじゃなくて、部下のいすが壊れてるよって言おうとして彼の目をみたら、
目が赤く充血してるんです。
目が赤いけど昨夜は何時に寝たのって聞いたら、ほとんど寝てませんという返事。
びっくりして事情を聞くと、実は1年前から夫婦喧嘩が絶えず、
夫婦仲が離婚寸前の状態で、昨夜もそのことで妻と朝まで話しあっていたんです
という返事が返ってきたんです。
関心があるから部下の細部に気がつく
もしその時私が彼の目が真っ赤に充血してるのを気にかけずに、
「目の前の部下の椅子が壊れてるのに気がつかないのか。そんなことだから業績が悪いんだ」
って叱責していたら、業績をなんとかしなくてはという思いに気持ちが追い込まれいる中で、
はじめて会う支店長に叱責され、家庭に帰れば夫婦喧嘩。
所長の心はずたずたになって、部下のことを気遣う心の余裕なんてますますなくなっていったと思います。
家庭が一番だからいつでも相談においでって言い残して営業所を後にしたんですけど、
翌日にすぐ彼が相談に来てくれて、2時間以上彼の悩みを聞きました。
彼は前任の上司に厳しく叱責され続け、家庭でも不機嫌になることが多くなっていったことなど、
自分の悩みや苦悩を涙ながらに話してくれ、私も思わずもらい泣きをしてしまいました。
営業所長のその後
その彼は今、定年まで残り数ヶ月の中、最後まで頑張り抜きますと、
素晴らしい業績で支店日本一に大きく貢献してくれています。
そして、奥さんと仲良くやってる?の問いかけに、
「はい!」
って、まばゆいばかりの笑顔で答えてくれてます。
組織は人なり
組織は人なり。
この言葉の持つ重みををしみじみと嚙みしめる今日この頃です。
関心を持っているのは部下という「ヒト」ではなく、部下の業績の良し悪し。
でもよくよく考えてみると、その業績は部下の働きによってもたらされるものなんですよね。
そんな当たり前のことを失念して、部下がどんな気持ちで会社に来てるのか。
部下が何に悩んでるのか。
部下が何を喜びとしてるのか。
ヒトに関心を持つことの大切さを忘れないようにしたいです。
私の日課は、まず出社したらすぐに、誕生日の部下にお祝いのメッセージを送り、
それから部下の一人ひとりの全員と目をあわせて朝の挨拶をして回り、会話をするようにしています。
マザーテレサの言葉
マザーテレサの残してくれた言葉に、私がとても大切にしている言葉があります。
「世の中には色々な辛い病がありますが、一番辛い病は「孤独」という病です。」
部下に「孤独」というこの世で一番辛い思いをさせてなるものか。その想いで、これからも部下と心を通わせていきたいと思います。
まとめ
いかがでしたか。
私のマネジメントの根底をなすものは、まさに「部下への純心な関心」です。
純心というくらい見返りを求めようとか、部下から良くみられようとかというような
邪念は一切ありません。
本当に部下に関心があるからこそ、細部に気がつくようになるのです。
「純心な関心」があなたのチームを強くします。
小さな行動から始めよう!
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