地位や肩書がつけば人は時として横柄な態度や真実を隠して自分を立派に見せようとするもの…
こういうことって起きやすいものです。
あなたが部下から信頼される本当のリーダーになるには、
驕りなき正直さを身に着けていなければいけません。
今回の記事では、私が所属していた上場企業の幹部会でおこった事実をみながら
信頼されるリーダーに不可欠な「驕りなき正直さ」を学んでいきます。
この記事を読み終えると、あなたがリーダーとなったあとの
部下や周りの人への振る舞い方、考え方が身につきます。
とある日の幹部会での出来事
営業所長が一堂に会する幹部会で、
私が任されている営業所は推奨商品の取り扱いが、
営業本部の中で最下位クラスなので頑張るようにと激が飛びました。
その時私は、取引先毎の推奨商品の不良在庫をメモした資料を
すごく気になって携行していましたので、
その資料をもとにこう発言したんです。
実は取引先回りをしてて、今まで取り扱っていただいた推奨商品で、
何ヶ月もまったく売れずに不良在庫になっている商品が、
行くところ行くところでざくざく出てきたんです。
これが取引先毎の不良在庫です」
と、不良在庫の山を記した分厚いメモをかざして言いました。
推奨商品でなくともその市場でお客様のニーズの高い商品を
取り扱っていただき、
そのうえで営業員といかに推奨商品を売るか
話し合って出直したいと思います。
ですので営業所の推奨商品の取り扱いはさらに悪くなりますが、
今少し猶予期間を下さい」
と、懇願しました。
私の発言を聞いた支店長はびっくりしまして、
浅井君の言うように、いかに推奨商品といえども、売れてない商品を放置しろとは言ってないぞ。
浅井君の言うようなことが、まさかベテランの他の営業所で起きてないだろうな」
と、それぞれの営業所長を見渡し問いかけました。
すると問いかけられた営業所長は
「・・・・・・・・・」
現場に出てないから実態がどうなっているか答えようがなくて、押し黙ってしまったんです。
そこで支店長が、
ということになりました。
翌月の幹部会で広がる良い流れ
翌月の幹部会でそのことを再度問いかけられた時、定年間際の一番ベテランの筆頭営業所長が口火を切って、
何年も営業をやってきてほんとうに不甲斐ない限りです。
営業をいちからで直します。」
と、正直に言ってくれたんです。
そしてうっすらと涙を浮かべて私のほうをむいて、
って深々とお辞儀をして言われた時、私はそのベテラン所長の真摯さに感激して、
すくっと立ち上がり、
と涙を浮かべて最敬礼してました。
この駆け出しの営業所長の時の出来事が、その後の私の会社人生の大切な礎になりました。
その時、最年少営業所長としていかほどのものかお手並み拝見という
突き刺さるようなプレッシャーに負けて、当時、一番業績で注目されていた推奨商品の取り扱いに
盲目的に活動を指揮していたら、今の私は決してないと思います。
驕りなき正直さ
お客様の満足に真摯に向き合う。
「驕りなき正直さ」
その時私はたまたま右も左もわからない一番駆け出しの営業所長でしたので、
現場で起きていることに正直に向き合えました。
しかし何年も経験を積んで一目置かれる立場になって、
駆け出しの営業所長に目をさまされましたと真摯に対応していただいた大先輩に
教えていただいた、この
「驕りなき正直さ」
をこれからも大切にしたいと思いますし、
大切にすることを固く自分に誓いたいと思います。
まとめ
いかがでしたか。
「驕りなき正直さ」
地位や肩書がついてしまうとなかなか忘れがちなこの考え方。
実はこの「驕りなき正直さ」が部下が上司を信頼するのに最も大切な
姿勢であります。
あなたはこの記事を読んでどう考えましたか?
小さな行動から始めよう!
コメント欄にこの記事の感想とあなたがこの記事を読んで
どう行動しようと思ったのかを具体的に
書いてみてくださいね。