小さな幸せを大切に出来る部下と一緒に仕事がしたい。
私はそう考えます。
この記事では、私が実際にやっている小さな幸せを感じ取る心のあり方から
それを社内でシェアし、感動を共有するやり方についてお話します。
この記事を読み終えると、リーダーとして何を部下に伝えられるか、
営業テクニックよりもずっと大切な「感性」を育てる方法が理解できます。
お客様の身になって行動できる感性こそがおもてなしの心
年老いた母と伊香保の温泉旅行に行きました。
1軒目に宿泊した宿の仲居さんは、荷物をおもちしますと言って
母の荷物を持ってどうぞと案内をはじめると、
母の歩くスピードはお構いなしにすたすた歩きはじめ、
母はついていくのにやっとでした。
2軒目の宿の仲居さんは、段差があるので足元にお気をつけくださいねと、
半身母のほうを振り返って見ながら優しく手を差し出して、
母の歩くスピードにあわせてお部屋まで丁寧に案内してくださいました。
その仲居さんの立ち居振る舞いをみながら、
お客様の身になって行動できる感性がおもてなしの心なんだなぁ
としみじみ感じました。
お盆にのせられたおじいちゃんの「真心」
88歳の米寿のお祝いに、OBのご自宅を訪ねてお伺いした時のことです。
玄関のチャイムをならすと、私たちを待ちかねてたように満面の笑みを浮かべて
私たちを迎えてくださいました。
お祝いの賞状を両手で抱きしめて嬉しそうに大切に受けとって下さったOBは、
病で床に伏せってる家内にこの賞状を見せてやりたいので、
少しお待ち願えますかと言われ、少し足が不自由なのか、
右足を引きずりながら奥様の下へ行かれました。
その後姿を眺めて、いの一番に喜びを奥様にご報告したいなんて、
とっても奥様を愛されてて素敵だなあ。
こんなに喜んでいただけてほんとに来てよかったと心の中でつぶやきました。
お待たせしてすみませんと、不自由な足で身体を傾けながら
一生懸命お盆を抱えて戻って来られ、
家内が寝込んでてなんのお構いもできずにすいませんと、
お盆にのっているものを見たとき、思わず目頭が熱くなりました。
そのお盆の上には、冷たく冷えたお水に、温かい緑茶によく冷えたビール、
ひんやりと冷やされたおしぼりに、おかきと甘納豆。
男手でご自分が考えつくすべての物がそのお盆の上にのってました。
お盆にのせられたおじいちゃんの「真心」。
OB宅を後にした帰り道、一緒に行った部下と、
脳裏に焼きついたお盆の上にのってた真心を思い浮かべながら、
目頭を熱くし、感激を分かち合いながら帰りました。
お互い言葉は多く語り合いませんでしたけど、
感じあえた真心に包まれてました。
仲間との共有
この話をすぐに会社に帰ってみんなに話をしましたら、
お盆にのった真心の写真を食い入るように見つめ、
みんな目頭を熱くしてました。
会社の仲間の真心を感じとる純心な心に、いい仲間と一緒に仕事ができて、
ほんとうに幸せだなあという感情がふわ~っと自分の中に広がり、
おじいちゃんの真心はみんなの心の中に広がっていきました。
私たちの会議やミーティングでは、
こうしたお互いが仕事や日常の中で感じたものを紹介しあい、
みんなで「感じる心」を大切に育んでいます。
まとめ
いかがでしたか。
日常の些細なころを敏感に感じ取る幸福に満ち溢れた心の持ちよう。
そんな仲間を育て、日々の日常から幸せを共有する。
この繰り返しこそが素晴らしい仲間を育て、良い社風をうみ、
結果的に強い組織を構築します。
この記事を読んでどう感じましたか?今あなたにできることはなんですか?
小さな行動から始めよう!
コメント欄にこの記事の感想とあなたがこの記事を読んで
どう行動しようと思ったのかを具体的に
書いてみてくださいね。