部下を変えようとするなら、まずはリーダーであるあなたから。
でも、なかなか自分を変えることって難しいですよね。
この記事では、自分を素早く変える「行動せざるを得ない状況」の作り方について
お伝えしていきます。
この記事を読み終えると、あなた自身を変えるきっかけの作り方が
理解できます。
荒れた職場で年上の先輩社員にお願いをして回る日々
日本一小さな片田舎の工場に安全担当として働いていた私は、
規則で決められた安全靴も安全帽子も作業服も着てもらえない、
管理職も手がつけられないほど荒れた職場に
「身の安全に安全帽子をかぶって下さい」
と毎日おどおどしながらお願いして回ってました。
転機
そうした日々を過ごし数ヶ月たった頃、完全に無視していた従業員にわずかな変化が起きました。
私の姿を見ると、帽子をちょこんと頭の上にのせて下さる人が現れたんです。
その姿を見て、嬉しくてその人のところに駆け寄って、その人の両手を握りしめ、
「ありがとうございます!ありがとうございます!」
と涙を浮かべて何度も何度もお礼をいいました。
それから一年。工場の安全行事で、安全ポスターの募集がありました。
毎年わずかなポスターしか出てこなかったのに、工場の食堂の壁を覆いつくすほどの
たくさんの安全ポスターが出てきました。
それは、(赴任当初は)荒れていた職場の従業員さんとご家族が描いて下さった安全ポスターだったんです。
その出来事を上司が推薦状に書いてくれて、何万人という社員の中から、
日本青年の船に一人だけ推薦する私の推薦状が本社に送られました。
行動せざるを得ない状況に自分を置く
日本一小さな工場の片隅で働いていた私が、青年の船の団員として推挙されたんです。
3ヶ月近くもの長い船旅に備えて、代々木の青少年オリンピックセンターで
総務省主催の10日間の事前研修が実施されました。
その研修には意欲満々の20代の若者が集い、その積極的な行動に圧倒され、
すっかり自信をなくした私は、工場に戻ってとてもあんな人たちの中で
3ヶ月もやっていく自信がありません。
他の人に代わって下さいと上司に懇願しましたが、聞き入れてもらえるはずもなく、
船が沈没した時に備え、発砲スチロールでできたライフジャケットを
ひそかに買い込んで、家族と幼子に涙ながらの別れを告げてにっぽん丸に乗り込みました。
おどおどして針のむしろに座ってるような辛い日々を過ごして3日目。
250名の団員の中から、船内行事の責任者が選出されることになりました。
15班それぞれから名誉ある責任者を出そうと立候補者をたて、立候補演説が催されました。
その立候補者の中に私は3班の代表として立っていました。
海外青年協力隊で活躍してた班長が私にこう言ったんです。
「浅井、お前を3班の代表として立候補者に指名するから、責任者を獲ってこい。なれなかったら3班に戻ってくるな。」
この命令を受けて、私は必死に立候補演説をし、3人に絞られて決戦投票の演説。
私は大勢の団員の前で土下座して、
甲板に頭をすりつけて涙を流しながら、
「責任者にならせてください」
と懇願しました。
それを見た2人の立候補者が、口をそろえて浅井さんを責任者にしましょう。
私たちは浅井さんを支えますと申し出てくれて、
私は責任者になった、というよりなってしまったんです。
おどおどした私を変えてやろうと命令を出してくれた班長のお陰で、
3ヶ月の船旅は夢のような楽しい船旅になっていきました。
責任者とは名ばかりであたふたしてる私を団員のみんなが支えてくれ、
団員の長い船旅を和ませようと企画した演劇は連日超満員。
ミスターダンディーの5人に選ばれたり、
それはそれは乗船当初から予想だにしない自分がそこにいました。
班長の、おどおどした私を変えようと試みてくれた「愛情ある命令」に、感謝してもしきれません。
まとめ
いかがでしたか?
自分自身を変えるってなかなか出来ない…と悩んでいたことが
解決されたかと思います。
あなた自身を変えるには、行動せざるを得ない状況を作ることが
何より重要です。
そんな環境を楽しみながら成長していってください。
命まで取られることはありませんから、楽しんで経験を積んでいきましょう。
小さな行動から始めよう!
コメント欄にこの記事の感想とあなたがこの記事を読んで
どう行動しようと思ったのかを具体的に
書いてみてくださいね。